なぜ足測定が必要なのか?

足は、私たち人間にとって目や歯などと共に大切な部分ですが、残念ながら健康診断の項目からは外れています。片足28個の骨から構成されていて足は、両足の骨の数を合わせると全身の骨(206個)の1/4に相当します。
これらの骨を数多い筋肉や靭帯が支え、足が形作られています。全身でこれほど緻密で巧妙に作られているのは足だけなのですが、どうして健康診断の項目から外れ、検査してこなかったのか?不思議でなりません。
過去足を軽視してきた結果、厚生労働省患者別調査では後天性偏平足が昭和59年に比べ7倍にも増加しています。

また、独立行政法人日本スポーツ振興センター(学校管理下災害調査)では、下肢に関する負傷件数が幼児期の3倍に増えるなど足元の不安定さが目につきます。
私達の過去の足測定実績からわかったことは、赤ちゃんは、生後1年の間に腹ばい→ハイハイ→伝い立ち→伝い歩き→歩行へと成長していきます。
その間、からだに十分な筋肉がついて腱や骨々が正しいネットワークで動き始めるのですが、歩行器やベビーカー・車での移動が多い子どもは筋肉や腱が未発達の状態で、歩いたり・走ったり・跳んだりと足に負荷をかけ、その負荷度が足変形を生む大きな原因になっています。

子ども足測定が必要な理由は、足がどの程度成長しているか?を見定め運動の不足を判断し、人間にとって必要な成長を促していくことが出来るからです。
成長伸びやかな子どもだからこそ、早めに足を測定し未成長の部分を発見、補強してあげることが最重要だと考えています。

KFL足測定のメリットとは

私たちは、過去1万人以上の幼児・児童の足を測定し子どもの足について様々な特徴を保持してきました。
その中には、加齢による発達もあれば、ある部位では発達年齢に限界があることも見えてきました。
適切な年齢での足測定は、その子の生涯を左右することにもつながりかねないのです。
その一つに、治療が必要か否かのジャッジメントは、一般家庭や保育士では難しいものがありますし 全ての変形は即座に改善が必要かというとそうではありません。
多くの疫学的な調査に裏付けられた「正常な成長過程」としての判断もあります。また、測定する期間や頻度についても有効な期間があります。
KFL足測定は、子ども一人一人足の状態を把握し、ご家庭や園・学校にフィードバックを行い成長度合いを把握して参ります。
足測定により子どもの育ち度合を把握し、運動量の調整や靴選びの見直しなど具体的な対策が可能になり、その結果、体力の向上・靴の適正サイズ着用が グランドでの転倒減少やケガの防止にもつながり、子ども達の活動が一変したという先生も大勢おられます。
また、わが子の足に対する保護者の関心は強く、「変形がないか?」「靴選びは正しいか?」「生活習慣が子どもに合っているのか?」等、強い関心を示されていますので、「KFL足測定」を導入された園は、保護者からも高い評価を得られています。